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《アラブ撮影日誌1:未知の国へ》 2010-3-29 Mon [世界の車窓から]

ご存知?「哀しき中年撮影隊」、2年ぶりの登板。
深夜1時半頃、成田からイスタンブール経由でサウジアラビアの首都リヤードの空港に降り立つ。私にとっても番組にとっても初めての国。多少身構えていた。というのも、出発前に読んだ本にはアルコール類はもちろん、ポークエキスの入ったカップラーメンも、賭けごとに使われると思われるトランプも、他宗教に使うと思われる偶像・十字架も、大胆に露出した女性の肌や長い髪が載っている雑誌も持ち込み不可と書いてあったからだ。読みかけの週刊誌はイスタンブールの空港に捨ててきた。しかし厳しいチェックもなくスムースに通関。撮影機材をチェックしただけで私物は開けもしなかった。初詣で買った神社のお守りが財布に入っていたのを忘れていたが、無事だった。空港もホテルも、そして街並も超近代的だが、人々の服装は伝統的なアラブの民族衣装。そのミスマッチになかなか馴染めない。例えるなら現代の東京の町中で、マゲを結い着物を着た江戸時代の人々がウロウロしているような違和感。これがサウジアラビアの一番の魅力かも知れない。これから1週間、酒は飲めないが、喫煙者にとっては天国のような国。吸えない場所は、ほとんどない。ヤッホー!

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翌日、リヤード駅からダンマーム行きの列車に乗り込む。
車内はゆったりとして座席もフカフカ、エアコンもバッチリ、快適だ。ただし窓は開かず、デッキのドアも、駅の発着前後のスピードを落とした時だけしか開けてくれなかった。しかしスピードが出ているときに開けてくれたとしても、砂塵がすごくて撮れなかったと思う。路線のほとんどが砂漠地帯で細かい砂が窓やドアの隙間から車内に入ってくるほどだ。よくこんな場所に鉄道を敷いたものだ。一番ビビったのは、アバヤと呼ばれる真っ黒なマントコートに身も顔も包んだ女性たち。カメラを向けようとすると、顔をそむけるか、席を立つ。ずっと撮影を監視している鉄道省の人に頼み込み、交渉してもらって何人かは撮影できたが、じっとカメラを見ているだけ。表情も年齢もわからない。4人姉妹と言われても、誰が誰やら・・・久しぶりに異国へ来たなあ、と感じた。

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《立松和平さんを偲ぶ》 2010-3-28 Sat   [雑感]

昨日、立松さんの葬儀が青山葬儀所で行われ、焼香に行ってきた。ちょうど4年前、
NHKの課外授業ようこそ先輩の番組に出ていただき、心に深く残る授業をしてくださった。
http://fukug.blog.so-net.ne.jp/archive/200603-1参照)
子どもたちが、自分が生まれた時の思い出を親に聞き、親の一人称で誕生の物語を書くという授業だった。その1日目が終わったとき、突然、立松さんの母親が危篤になり病院へ。それでも授業を続けてくださった。生と死、それは常に隣り合わせにあるものだと痛感した2日間だった。もうひとつ、立松さんも私も栃木の宇都宮生まれ。そして立松さんの母親が入院した病院は、私の母が亡くなった病院でもあった。立松さんが自分の母親の言葉で、「息子への最後の手紙」という文章を書き、それを涙ながらに読み上げた時、教室の隅っこで嗚咽をこらえるのに必死だった。にこやかな表情の遺影をながめながら、その時の思いが込み上げてきた。穏やかで優しいが、胸に強い情念を秘めた人だった。

4月18日(日)の夜10時からNHKの教育テレビで、立松さんの追悼番組が放送されるが、その番組の最後の方で、前述の課外授業の様子が流れるそうだ。しかも、あの授業を受けた子どもたちの(今は高校生になった)インタビューも挿入されるという。興味のある方はご覧になってください。

さて今日から、「世界の車窓から」のロケで、サウジアラビア、エジプト、シリアへ行く。5週間の旅。歯、胃、腰、そして記憶にも不安がある50男に耐えられるか。無謀な旅。不安な旅。何が起こるか予想ができない。その旅日記を、いずれまたアップします。お楽しみに。
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